5年保存可能な非常食セットのローリングストック 〜年1購入|長期の食料備蓄の1つの方法として〜

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我が家では、非常食セットを1年単位のローリングストック形式で備えています。

食料備蓄の基本は、普段から消費する一般食料をローリングストック(日常備蓄)することですが、防災的には備蓄量は多ければ多いほど、長ければ長いほど理想的と言えます。

より長期の食料備蓄の1つの方法として、非常食をローリングストックする方法を紹介します。

ローリングストックについてはこちら ↓

簡単・最強の備蓄法「ローリングストック」 〜防災を日常生活に取り入れる心構えとしても〜

【非常食セットとは?】

防災用品を販売するネットショップ(ECサイト)では、そのショップがそれぞれオリジナルに組み合わせて販売する、「◯年保存 非常食 ◯日分詰め合わせセット」のような商品が、多数販売されています。中身の組み合わせも様々で、水がセットになっているものや、野菜ジュースが付属しているもの、加熱パックが付属しているものまで数多く販売されています。

詰め合わされている非常食は、水やお湯で戻す色々な種類の味のアルファ化米や、パンの缶詰レトルトのおかずなどが多く見受けられます。

【9月1日「防災の日」を目安に非常食セットを購入】

「あんしんの殿堂 防災館」が販売している「5年保存 非常食セット 7日分17種21食」

我が家では、「あんしんの殿堂 防災館」さんの「5年保存 非常食セット 7日分17種21食」というセットを、9月1日の防災の日を目安として、毎年家族の人数分購入します。そして賞味期限が近づいてきた、もしくは切れ始めたら普段の食事の中で消費してゆくという方法を取っています。

この方式なら常に、家族の人数分 × 7日分 × 6(毎年購入した場合、賞味期限の関係で5年+1年分となるため)= 計42日分の非常食が備蓄できます。

非常食セットには様々な種類がありますが、品揃えが豊富なものは比較的高額になりがちです。我が家では、あくまで一般食料の補助的な備えのため、主に主食のセットで保存水や加熱パックなどが付属していない、比較的コンパクトで安価なセットを選んで購入しています。

【非常食でも栄養バランスが重要】

5大栄養素について。災害時は栄養バランスも重要。

非常食セットの多くは、主食である炭水化物がメインとなります。そのため長期備蓄においては、栄養バランスを考える必要があります

ビタミン、ミネラルの摂取を考え、非常食セットに加えて「カゴメ 野菜たっぷりスープ」を毎年1箱(4種類×4食ずつ計16食分)購入しています。こちらは5.5年の長期保存が可能です。スープは「おかず(副菜)」にすることができ、栄養摂取に加えて水分摂取もできるところがメリットです。

また、主菜としてたんぱく質や脂質の摂取も視野に、長期保存可能なレトルトカレーも購入しています。我が家では小さな子どもがいるため、子どもでも食べられる甘口カレーにしています。

災害時の栄養バランスについてはこちら ↓

サプリメントとプロテインのローリングストック 〜災害時の栄養バランスを考える〜

【非常食でもスイーツがあると心の安らぎになる】

非常食の餅とえいようかん

我が家ではスイーツの非常食として、ようかん(えいようかん)フリーズドライの餅を合わせて購入するようにしています。

スイーツの非常食としては、フリーズドライのスイーツ、長期保存が可能なようかん、チーズケーキなどの缶スイーツ、防災用ビスケットやドロップなど色々販売されています。美味しい上に長期保存が可能な所がメリットです。

この他、長期保存が可能なスイーツとして、フルーツ缶もおすすめです。ただし、フルーツ缶は賞味期限を大幅に過ぎると、中身が膨張し破裂することがあります。フルーツ缶の内側は鉄にスズをメッキしたブリキでできており、賞味期限を大幅に過ぎるとスズが溶け出して鉄が露出します。露出した鉄とシロップの酸が反応することで水素が発生し、缶が膨張して破裂するという理由です。

このため、フルーツ缶は賞味期限に注意して定期的に消費する必要があることに注意が必要です。

災害時は甘いものが癒しになる

災害時には高度なストレス下での生活を余儀なくされます。

料理レシピサービスを提供している「クックパッド」では、在宅避難経験のあるクックパッドユーザー1191名へのアンケート調査を行っており、アンケート回答者の多くが今改めて備えておくべきものとして「甘いもの」を挙げています

フリーコメントでは「甘いものが食べたくなった」「甘いものを食べて心が落ち着いた」「甘いものを食べるのが楽しみだった」といった意見がみられます。

スイーツが災害時のストレスを低減する理由

甘いものがストレス低減に役立つメカニズムとして、甘いものに含まれるブドウ糖「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが深く関係しています。

脳は緊張やストレスを感じるとセロトニンを分泌し自律神経のバランスを整えようとしてくれます。セロトニントリプトファンというアミノ酸から合成されますが、ブドウ糖摂取により分泌されるインスリンの働きにより、トリプトファンが脳内に運ばれます。

そのため甘いものを摂取すると、「幸せホルモン」であるセロトニンの分泌が促進され、精神が安定しやすくなります。

【まとめ|ローリングストックをベースに、より長期の食料備蓄を考えたい】

近年の非常食は種類が非常に豊富となっており、かつ味も美味しいものが増えてきています。しかし、非常食は全般的に割高なのが欠点です。基本は日常で消費する食料をローリングストックすることが手軽であり、コスト的にも安上がりであることに変わりはありません。

今回紹介した方法は、どうしても非常食への出資が必要になる方法ではあります。ですが、より長期の食料不足に対抗する1つの手段として、非常食の備蓄を加えてみるという方法もおすすめです。