IZANO CAP(イザノキャップ) 〜文庫本サイズの折りたたみ防災用キャップ|外出先でもあたまを守る〜

Pocket

防災といえばヘルメットをイメージする方も多いと思いますが、災害時において頭部を保護することはとても重要です。

とはいえ、防災用のヘルメットを普段から持ち歩くというのは現実的ではありません。折りたたみ式で比較的コンパクトになる防災ヘルメットもありますが、最低でもA4用紙くらいのサイズで、厚さも数センチあり、普段カバンに入れて持ち運ぶにはかさばります。

外出先でも頭を守りたいそんな時は、カバンに入れてもそれほどかさばらず、持ち運びしやすい防災用キャップ「IZANO CAP(イザノキャップ)」がおすすめです。

【災害時において頭の保護はとても重要】

災害の中で、特に大地震が発生した時は、建物の倒壊や損傷、その後の余震による落下物や飛来物により頭部にケガを追うリスクが高まります。

脳は神経の中枢であり、頭部の外傷は命に直結する場合があります。特に災害時は医療機関の機能がマヒするため、可能な限りケガのリスクを避ける必要があります。

そのため、災害時には防災用ヘルメット、またはそれに変わる頭部保護用品が必要となります。

防災用ヘルメットの選び方 〜災害時に頭を守る定番の防災グッズ|耐用年数|子ども用ヘルメットと防災ずきんも紹介〜

【IZANO CAP(イザノキャップ)とは?】

IZANO CAP(イザノキャップ)

大地震はいつ発生するか分かりません。被災するのがヘルメットが置いてある自宅や職場にいる時とは限らず、外出中に被災する場合もあります。

そんな時に持ち運びに便利なのが、DICプラスチック株式会社イザノキャップ(IZANO CAP)です。

イザノキャップは、内側に耐衝撃プロテクターを備えた、折りたたみ可能な帽子(キャップ)です。専用の収納袋が付属し、折りたたむと厚めの文庫本サイズになります。

スタンダードタイプと、防炎機能を持ったシコロ(後頭部を保護する覆い)が備わった防炎タイプの2種類があります。スタンダードタイプは1サイズでフリーサイズですが、防炎タイプは2サイズあり、大人だけではなく小学生くらいにも対応するサイズ展開があります。

【安全性は?】

ペットボトルキャップから再生された耐衝撃プロテクター

イザノキャップはヘルメットではなく、あくまで防災用キャップであるため、防災用ヘルメットなどで基準となる保護帽の規格の対象外となります。

しかし、公益財団法人 日本防炎協会が定める防災ずきんの衝撃吸収性能基準の3倍以上の衝撃吸収力をもっており、欧州規格EN812 バンプキャップ(軽作業帽) の衝撃吸収性試験および耐貫通性試験に合格しています。欧州規格の性能試験は、「人頭型にかぶせた試験体に500gの円錐形のストライカー(おもり)を50cmの高さから落下させ、人頭型に接触しない」という基準です。

また防炎タイプは、日本防炎協会の認定を受けた防炎加工生地を使用しています。

内蔵されている耐衝撃プロテクターは、ペットボトルのキャップ約45個を再利用して製造されており、環境にも配慮されています。

【文庫本サイズでカバンに入れて持ち歩きしやすい】

たたんで収納袋に入れれば厚手の文庫本サイズになる

イザノキャップはヘルメットではありませんが、他の折りたたみ式ヘルメットと比べてよりコンパクトで持ち運びしやすくなっています。

コンパクトである分、かぶった時のホールド性や耐衝撃性はヘルメットに比べてやや劣りますが、耐衝撃プロテクターが非常にしっかりとしており、かなり安心感があります。プロテクターの厚みの分、やや浮いた感じの装着感になるのはやむを得ない印象です。

私の場合、通勤用・お出かけ用リュックに防災ボトルや防災ポーチと一緒に入れて持ち運びしています。万が一、外出先で被災した場合に、緊急で使用することを想定すれば、非常に便利な防災グッズです。

【イザノキャップを改良してみた】

イザノキャップの唯一といっていいウィークポイントが、かぶった時に少し浮いた感じになってしまう点です。防炎タイプにはアゴ紐が備わっていますが、スタンダードタイプにはアゴ紐が備わっていません。そのためか、装着すると若干不安定であり、口コミなどをみると同様のレビューをされている方も散見されます。

「なければ付ければいいじゃないか!」

ということで、汎用品のアゴ紐ストラップを付けてみました。クリップでどんな帽子でもアゴ紐を追加できる製品です。キャップの内側にクリップを付けましたが、プロテクターの厚さがあるためか、クリップが頭皮に干渉することもなく、非常に安定した装着感を得ることができました。

汎用品のアゴ紐
クリップで装着
アゴ紐つけることで安定感が増した

これにより、例えば非常時にかぶったまま走ったとしても、イザノキャップが落ちてしまう心配がなくなりました。

実際にイザノキャップをかぶっ筆者

【まとめ|防災ポーチとセットで備えておきたい】

防災は、ありとあらゆるシーンで災害に備えるという心構えが重要です。備えを持ち歩く準備がまだできていない場合は、まず通勤用のカバンやお出かけ用のバッグに防災ポーチや防災ボトルを用意するようにしましょう。

その上で、さらに一方踏み込み頭を守ることを考えた時には、イザノキャップは非常におすすめな防災グッズです。

1人1つ持つべき「防災ポーチ」 〜災害はいつどこで発生するか分からない〜 「防災ボトル」を作ってみた 〜防災を持ち歩くひとつのかたち〜