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《お酒もローリングストックしています》
災害対策として、1週間分を目安とした食料・飲料水の備蓄をしておくことは前提として、我が家では(というか私が)ほぼ毎日晩酌を嗜むため、お酒はローリングストックで在庫を切らさないようにしています。妻がよく飲むノンアルコールビール・カクテルもまたしかりです。
普段から消費するもの・どうせ消費するものは多めに在庫をストックしておく、というのがローリングストックの基本でもあります。そのため、ポイント還元率が高い時を狙って、ネットショップでお酒をまとめ買いをし、常に在庫をキープしています。
ローリングストック法についてはこちら ↓
簡単・最強の備蓄法「ローリングストック」 〜防災を日常生活に取り入れる心構えとしても〜
とはいえローリングストックを心掛けているというよりは、まとめ買いの方が安いし、どうせ飲むものだからという理由の方が大きいです。
《お酒は災害時にどんな役割を果たすのか》
災害時においては、日常生活とのギャップが最大のストレスとなります。少しでも日常生活とのギャップを埋めること、心の安らぎを得ることがストレス軽減に役に立ちます。
災害時の救援物資には、お酒やタバコなどの嗜好品は基本的にありません。食料や飲料水や日用品が優先的に用意されます。しかしそんな中でもアルコール飲料の蓄えがあれば、お酒を飲む人にとっては、災害時の高度なストレス下において、少量のお酒は心の安らぎになり得ます。これは災害時のスイーツの重要性と似ています。
《お酒は水分補給の代わりとはなりません》
ちなみにお酒が大好きな方であれば、アルコール飲料を備蓄しておけば、災害時の飲料水の替わりになるのでは!?という淡い期待を持たれるかもしれませんが、水分補給にはなりません。
アルコールには強い利尿作用があります。また飲酒により体温が上昇し、発汗するためさらに水分を失います。そのため、飲酒すると脱水傾向となります。例えばビールは1L飲むと、1.1Lの水分が失われると報告があります。しっかりと飲料水は備蓄しておきましょう。
《お酒はエネルギー・栄養補給の代わりとはなりません》
さらにお酒が大好きな方は、ならばエネルギー補給にならどうだ!?と淡い期待を持たれるかもしれませんが、こちらもおすすめができません。
例えば缶ビール350mlは約140kcalのエネルギーがありますが、アルコールの代謝には約70%のカロリーが消費されます。また、飲酒によりビタミンB1などの重要な栄養素が消費されるため、災害時のエネルギー源、栄養源としては不向きといえます。
《災害時のお酒はあくまでリラックス目的に。控えめに、嗜む程度にしておきましょう》
お酒の備蓄は防災的観点からみると、あくまで精神的なリラックスを得る目的となります。前述の通り、食料や飲料水の代わりにはなり得ません。食料・飲料水はしっかりと備蓄しておきましょう。
当たり前ではありますが、災害時においてもお酒はあくまで少量を適度に楽しむ程度にしておくことが重要です。防災対策として、アルコール飲料の備蓄を積極的に勧めるわけではありませんが、災害時のお酒の役割について考察してみました。