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《防災ボトルとは?》
仕事先や外出先での災害発生に備え、普段から持ち歩くために、緊急時に役立つグッズをポーチなどに入れたものを「防災ポーチ」といいます。この防災グッズをポーチではなく、近年普及しているウォーターボトルに入れたものを「防災ボトル」と呼びます。
防災ボトルは、以前より防災セットの1つの形として、ホームセンターやインターネットショップなどでも販売されていましたが、防災に関する発信で有名な警視庁警備部災害対策課のTwitterで2022年4月11日に紹介され(当該のTwitterはこちら)、非常に反響がありました。
1人1つ持つべき「防災ポーチ」 〜災害はいつどこで発生するか分からない〜個人的には、以前より比較的近隣へのお出かけ時に、リュックに入れておく防災ボトルを検討していました。手っ取り早く市販されている防災ボトルの購入を考えましたが、どの商品も内容に満足できず、「それなら自分で満足のいく防災ボトルを作ろう!」と決心しました。
そんな防災ボトルの選び方やおすすめの中身、実際に私が作った防災ボトルを紹介します。
《防災ボトル向きのウォーターボトルについて》
容量は500ml〜1000mlがおすすめです。
入れるグッズがそれほど多くなく、できるだけコンパクトに持ち運びたい場合は、容量500ml程度のものがおすすめです。それなりにグッズをしっかり入れたい場合には容量1000ml程度は欲しいところです。
グッズの出し入れを考えると、ボトルの口は広めのタイプを選びましょう。また、中身が確認できる透明色がおすすめです。
《防災ボトルに入れておきたいおすすめのグッズ》
- LEDライト
- ホイッスル
- コンパクトな雨具(レインポンチョなど)
- 非常用トイレ
- ビニール袋
- 圧縮タオル
- 絆創膏
- 除菌シート
- アメやようかんなどの行動食
- 小銭
防災ボトルに入れておきたいグッズは、防災ポーチと同様です。この他、常備薬なども入れておくとよいでしょう。
《防災ボトルのメリット》
防災ポーチと比べて防災ボトルのメリットとしては、型崩れしないこと、中身のグッズが保護されること、中身を取り出せば本来のウォーターボトルとして使用できること、蓋をしたままなら水に浮きやすいことが挙げられます。
《実際に作ってみた「Dr. ソナエル流 防災ボトル」》
ということで、実際にマイ・防災ボトルを作ってみました。コストを抑えることよりも、納得のいくグッズをそろえることを優先しました。
防災ボトルの中身一覧
- グローブ
- コンパクトLEDヘッドライト
- ホイッスル
- 非常用トイレ
- バンダナ
- 除菌シート
- アルミブランケット
- 行動食(ゼリー飲料)
- 雨具(レインポンチョ)
- 絆創膏
- 布テープ
- 現金
- 圧縮タオル
- 電池予備
- ポケットラジオ
それぞれのこだわりポイント
ウォーターボトル
500mlでは中身があまり入らないので、1000mlのウォーターボトルを選択しました。なるべく口が広いものを探していたところ、nalgene(ナルゲン)の1000mlサイズのボトルが良さそうだったので選びました。
コンパクトLEDヘッドライト
LEDライトはやはり両手がフリーになるヘッドライトタイプを選びました。GENTOS(ジェントス)やモンベルなどからボタン電池タイプの小さなヘッドライトが販売されていますが、できれば乾電池タイプのヘッドライトが欲しいと思いました。
探してみるとモンベルから単4電池1本で明るさ35ルーメンで点灯する「コンパクトマルチランプ」が販売されていたため、こちらを選択しました。
非常用トイレ
トイレは我慢できないため、非常用トイレは必須です。実際には災害時に外でどう使うかなどの問題点はありますが、備えておくに越したことはありません。
非常にコンパクトな「ぽけっトイレ」を選択しました。「ぽけっトイレ」は手指消毒に使える除菌水付きで非常に便利です。ボトルの容量的に2回分しか入りませんでしたが、いざという時のお守りとして重要です。
除菌シート
除菌シートには色々な使い道があります。アルコールタイプのものは肌や傷口への刺激性が強いため、肌にやさしいノンアルコールタイプを選びました。ボトルの容量を考え、10枚入りのコンパクトなものを入れています。
行動食(ゼリー飲料)
もしもの時用に少量でも食糧は持っておきたいところです。しかし、ボトルに入れられる食糧は限られます。そのため水分補給にもなり、多少のカロリー補給にもなるゼリー飲料「LIFE STOCK ウォーターブレイク」を選択しました。ソルティ・オレンジ味で飲みやすいゼリーになっています。
雨具(レインポンチョ)
100円ショップでも非常にコンパクトな簡易レインポンチョが販売されていますが、非常に簡易的なものであったため、もう少ししっかりしてコンパクトな雨具を探していたところ、この「アルタ Pockepa(ポケパ)」に出会いました。
一度取り出すと戻すのは難しいため、使い捨てのポンチョになりますが、特に冬は体を濡らすと低体温症のリスクにもなるため、簡易的でも雨具は必須です。
布テープ(ヤマト)
災害時に布テープは、破れた服や靴などの簡易補修をしたり、文字を書いてメモ代わりに使用したり、傷口の止血の補助や骨折時の添え木の固定や三角巾代わりに使用したりと、非常に万能です。しかし普通の円形のテープはかさばるため、初めからコンパクトに折り畳んである「ヤマト アウトドアテープ」を選択しました。
ポケットラジオ
大きな地震などが発生すると、通信が集中する「輻輳」により、スマートフォンで情報収集ができなくなる可能性があります。やはり電波が受信できさえすれば情報収集できる、乾電池式ポケットラジオは外せません。ボトルに入れやすいように、なるべくコンパクトで縦長なタイプのポケットラジオを選びました。
《100円ショップで揃える防災ボトルもおすすめ》
私のようにボトルに入れる防災グッズを厳選してしまうと、どうしても費用がかかりがちになります。ですが100円ショップであれば、500ml程度のボトルも販売されており、中に入れる防災に役立つグッズのほとんどを揃えることができます。
自らあれこれと必要なものを考え、選び、防災ボトルを作ることは、防災力アップにもとても有効です。