災害大国日本では、日本に住む我々全てが防災を意識する必要があり、それは子どもも例外ではありません。特に、1日の中で親と離れる時間が増えてくる小学生くらいからは、積極的な防災教育が望まれます。
難しい、面倒くさいと思われがちな防災ですが、そんな防災を楽しく学べるのが防災カードゲームです。今回、私がクラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」で応援させていただいたプロジェクト「防災一守」が、見事目標を達成し、リターンとして現物を得ることができましたので紹介します。
実はこの「防災一守」の商品化にあたり、私もアドバイザーとして体験・協力させていただきました。
目次
【「防災一守」とは?】
「防災一守」は、小学校低学年から高学年を対象とした、防災知識を学ぶカードゲームです。
法政大学のゼミの学生グループ「MONEchro」が、Sカレ(Student Innovation College)という多数の大学生が参加する商品開発の全国大会に出場し、「社会課題を解決する印刷製品」というテーマに挑戦し、(株)明成孝橋美術と共同で開発した商品です。
2011年3月11日に関東で東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の揺れを経験した、当時小学生であった開発者の大学生さんが、防災知識がなくとても怖い思いをしたという経験を元に、子ども達に防災知識の備えをしてほしいという願いを込めて考案されました。
2022年にクラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」でプロジェクトが実施され、現在はすでに応募を終了しています。
2023年1月31日からAmazonやBASEで販売が予定されています。
【遊び方】
「防災一守」は、「かんたんバージョン」と「むずかしいバージョン」の2通りの遊び方があります。小学校低学年から高学年、大人まで楽しめるようになっています。
「かんたんバージョン」
かんたんバージョンでは、「問題文カード」と1組の「回答用カード」を用います。
読み手が読んだ「問題文カード」に対し、正しいと思う「回答用カード」を回答者が選びます。「問題文カード」の裏面に書かれた正解を確認し、回答者が正しいカードを選んでいれば、カードに記載された分のポイントが入ります。
全問終了した時点で、最もポイントが高かった回答者が勝ちとなるシステムです。
「むずかしいバージョン」
むずかしいバージョンでは、「問題文カード」と色分けされた複数組の「回答用カード」を用います。
読み手が読んだ「問題文カード」に対し、回答者は正しいと思うものを自分の色の「回答用カード」から選び、「いっせーのーせ」で提示します。「問題文カード」の裏面に書かれた正解を確認し、選んだカードが正しければカードをゲットし、書かれているポイントが入ります。
全問終了した時点で、最もポイントが高かった回答者が勝ちとなるシステムです。
防災ランク制度
ゲーム終了時の合計ポイントに応じて、「防災ビギナー」から「防災スペシャリスト」までの5つにランク分けされます。防災ランク制度があるため、「防災スペシャリスト」ランクを目指して繰り返し遊ぶことで、楽しくより防災知識を深めることができます。
レベルアップの旅
「防災一守」には、「レベルアップの旅」という小冊子が付属しています。カードに記載されている番号とリンクしており、カードでは伝えきれない防災知識がたくさん詰め込まれています。レベルアップの旅の問題に回答できると、追加で3ポイントがもらえる仕組みになっています。
ゲームで知った知識を更に深く掘り下げ「レベルアップ」できる、充実したシステムが付属しています。
【4歳児(幼稚園年中)の長男と遊んでみた】
小学校低学年が対象のゲームのため、まだ早いかなとも思いつつ、お正月ということもあり我が家の4歳の長男と遊んでみました。防災の英才教育にもなるだろうという、防災マニアパパの目論見もあります。
4歳といえば、ある程度の言葉は理解でき、ひらがな・カタカナは大体読め、地震は揺れるもの、揺れたら頭を守らなければいけないことは知っている年頃です。
年齢的に「かんたんバージョン」でチャレンジしてみました。私が問題文カードを読み、息子が正解と思うカードを取るというルールです。
「お外歩いているときに、おおきな地震がきたらたおれてきそうなものはなに?」「地震ででんきがきえてまっくらになったら、なにつかう?」など、所々でヒントを混ぜながら出題しました。
それに対し息子も、「ぐらぐらきたら、あたままもる!」「これ?」などと回答カードを取りながら、親子で楽しく防災知識に触れることができました。
【まとめ|子どもから大人まで楽しく防災を学べるカードゲーム】
「防災一守」は自宅で遊ぶこともできますし、小学校や図書館などに置いておけば、カードゲームで交友を深めつつ、防災を楽しく学ぶことができそうです。ひいてはその知識が、いざという時に命を守ることに繋がるでしょう。
同封されている「レベルアップの旅」を読むと、子どもだけでなく、大人も一緒に防災知識を得ることができます。
家族や友達と防災を学べる「防災一守」は、とてもおすすめです。