防災グッズの定番である「非常用トイレ」ですが、実際に使ったことはありますか?
いざ災害時に使い方が分からない、ということがないようにしておきましょう。そのために平常時に一度は使っておくと、災害時や断水時にあわてずに非常用トイレで用を足すことができます。
株式会社ファンデクセル様より提供頂いた「Qbit いつでも簡単トイレ」で、実際に用(大便)を足してみましたので、使い方や使用感をお伝えします。
※本記事はInstagramのPR案件として、株式会社ファンデクセル様より「Qbit いつでも簡単トイレ」をご提供いただきました。本記事には便宜上、商品紹介とアフィリエイトリンクを設置してありますが、記事自体は直接のPR案件ではなく、主に災害時に必須といえる非常用トイレの使い方、実際の使用感などを紹介する内容となっております。
目次
【防災対策に非常用トイレは必需品】
災害時、食事や飲水はある程度我慢できますが、排泄は我慢できません。そのため、非常用トイレは防災対策の必需品といえます。
災害が発生すると、停電や断水が発生します。トイレを流す水が確保できなくなったり、下水管の損傷により水洗トイレが使えなくなることもあります。災害時に自宅が無事であれば、基本的に在宅避難を行いますが、排泄物が適切に処理できないと、衛生が保てず悪臭により生活困難となります。
成人1人の1日あたりの平均排泄回数は4~7回であり、それを1週間分(30~50回分/1人)は備えておく必要があります。
非常用トイレの備え 〜出るものは我慢できない!災害時のトイレ問題。排泄への備え〜【非常用トイレの基本的な内容】
非常用トイレは基本的にビニール製の排泄袋、凝固剤の組み合わせになっており、一部の製品を除き、大便にも小便にも両方対応しています。
在宅避難を行う場合、自宅の便器が物理的に破損していなければ、便器に排便袋をセットし、凝固剤を入れてその上に排泄をします。すると便や尿と凝固剤が反応し、含まれている消臭剤や除菌剤の効果もあわせて、臭いや菌の繁殖を抑えてくれます。
試しに、凝固剤に疑似尿として薄めた麦茶を注いでみました。一般成人の1回尿量は通常200〜300mlです。尿意を我慢した場合、400〜500mlは膀胱に溜まるので、災害時に尿意を我慢している設定で、約400mlの疑似尿を注いでみました。注いでいる途中から速やかに凝固し始め、400mlでも問題なく凝固しました。
そして排泄後は袋を縛って密閉し、基本的に一般可燃物としてゴミに出します。
【実際に用を足してみた(大便)】
リアルな使用感を確かめたく、実際に大便で使用してみました。
便座カバーをセットし、その上に排便袋をセットします。凝固剤を排便袋に入れ、あとは普段通りに排便・排尿するだけです。
用を足した後は、トイレットペーパーも袋の中に捨て、袋の口を縛って袋をよく揉み、凝固剤と排泄物をよく混ぜました。凝固力は問題なく、密閉後に臭いも嗅いでみましたが、排泄物臭は全くしませんでした。
今回は普通に燃えるゴミに出しておしまいとしましたが、災害時であればゴミ回収が再開するまで自宅のベランダなどで保管することになります。まとめて保管するための別のゴミ袋を用意しておくか、本製品のように防臭袋も付属していれば、災害時の排泄物の保管問題もクリアできます。
【株式会社ファンデクセル「Qbit いつでも簡単トイレ」の紹介】
今回、株式会社ファンデクセル様よりご提供いただき、使用させて頂いた「Qbit いつでも簡単トイレ」について紹介します。
個人的に除菌力や消臭力はもちろん、防臭袋や手袋などあったら便利な装備が全て含まれていたのが、評価が高いポイントでした。
- 15年保存可能
- 東日本大震災で2週間の避難生活を経験した防災士と共同開発。使いやすさにこだわった製品
- 細菌だけでなくウイルスにも有効な除菌剤入り
- 凝固剤に特許技術のヤシ殻活性炭消臭剤入り
- 汚物袋とは別に、袋が濡れないように便座に被せる便座カバー袋が付属
- 使用後の汚物袋を保管するための防臭袋も付属(災害時はインフラ停止に伴い、ゴミ回収もストップするため)
- 汚物処理用のビニール手袋が付属し、感染予防に有効
- 必要なグッズが全て入ったオールインワンな製品
また本製品のように、凝固剤に抗ウイルス作用があるものであれば、ウイルス性胃腸炎などの時の嘔吐袋としても有効活用できそうです。特にアルコール消毒が無効で、感染力の強いノロウイルス感染にも使えそうです。
防災対策にトイレの備えを忘れないようにしましょう!